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モーツァルトハウス・ウィーンでウィーン時代のモーツァルトを知る
モーツァルトハウスの見学コースは4階から始まり、かつてベレタージュと呼ばれた2階のモーツァルト住居で終わります。プレゼンテーションの中心は、モーツァルトがウィーンで過ごした10年余の歳月です。この時代に彼は数多くの名作を生み出し、音楽史上に揺るぎない独自の地位を確立しました。モットーとなっているのは、モーツァルトが父レオポルトに宛てた手紙の一節です。「・・・ここは、素晴らしいところです。これは私が保証いたします。つまり、この街は私の仕事にとって、世界で最良の土地です。」各階のプレゼンテーションには、それぞれの重点テーマがあります。見学コースが始まる4階ではモーツァルトと彼の生きた時代が分析され、続く3階では最も名高いオペラ作品とレクイエムが紹介されます。続く2階がモーツァルトの住居です。上部の2つの階には常設展のほか、3つのコーナーに、モーツァルトの人生や作品と密接にかかわるオリジナルな品々や自筆楽譜などが交替で展示されます。

4階の展示の重点は、モーツァルトがウィーンで過ごした歳月の生活環境です。繰り返し引っ越したモーツァルトの様々な「住所」が紹介されます。オーディオビジュアルなインスタレーションは、18世紀後半のウィーンにおけるモーツァルトの個人的・社会的環境を、分かりやすく紹介しています。ここではモーツァルトとの関りでバロック時代のウィーンが分析されます。別のコーナーでは、ウィーンにおける天才作曲家にとって最も重要な人々が登場します。これには皇帝、作曲依頼者、後援者、助手、友人、劇場関係者、その他の同時代人が含まれます。モーツァルトのフリーメーソンに対する関係、セックスに対する極めてオープンでリベラルな態度、当時の社会的常識とは必ずしも合致しない行動なども、ここで分析されます。

3階のプレゼンテーションは、オペラ作曲家モーツァルトをテーマとしています。中心テーマのひとつはダ・ポンテがリブレットを担当した「フィガロの結婚」「コジ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョヴァンニ」です。加えてモーツァルトと親しかった作曲家、ライバルなど音楽活動の環境、そして最後の大作「レクイエム」も分析されます。「魔笛」コーナーでは、マルチメディア・インスタレーションを中心に、モーツァルトの本当の「故郷」は、特定の国や街ではなく全世界であったことが示されます。上部2つの階における見学コースのコンセプトは、ヨアヒム・リードルが担当しています。また全てのオーディオビジュアル・インスタレーションはチェックポイントメディアによってデザインされ技術的に具体化されました。

こうした詳しい背景が紹介された後は、いよいよモーツァルトの住居です。この住居は、モーツァルトが住んだ数々の住居の中で最も大きく高価なものでした。ここで過ごした1784年から1787年までの2年半は、作曲家モーツァルトの最も充実した時期でした。モーツァルト一家の用いたオリジナルの家具は現存しません。そこで見学者は、自由に空想の翼を広げることが出来ます。これらの部屋でモーツァルトは、どのように仕事をしていたのでしょうか?一家の日常生活は、どんな様子だったでしょうか?モーツァルト家は、賑やかで騒々しい家庭でした。ホームコンサートやビリヤードの夕べが催され、赤ん坊が泣き、愛犬が吠えていました。新たなプレゼンテーションでは、レプリカを用いてイミテーションを作り出すのを避け、見学者をオリジナルの探索へと招待しています。学術的な基本コンセプトはウェルナー・ハナックが担当(基本コンセプト)、ウルリケ・シュプリングとヴォルフガング・コスが、これを集大成しました。展示のデザインはクリゾ・ラインフェルナーが担当しています(リヒトヴィッツ‐ビューロー・フュア・ビジュアル・コミュニケーション/プロペラーz)。

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